みどころ

雰囲気のある魅力的な街を訪ね歩く

風光明媚な高級リゾート地は、ボストンのエグゼクティブ憧れの場所です。第35代ジョン.F. ケネディ大統領ゆかりのハイアニスをはじめ、ホエールウォッチングも楽しめるプロビンスタウン、ガラス工芸が盛んなサンドイッチなど、見どころは盛りだくさん。半島の南海上には、高級避暑地のマーサズビニヤード島、19世紀の街並みが残るナンタケット島もあります。

観光スポット

サンドイッチ・ガラス博物館

サンドイッチはケープコッドで最も古い街。ヨーロッパ調のかわいい街並みが残り、今も古き良き時代の雰囲気を伝えています。古くからガラス工芸が盛んな土地柄で、そのきっかけは1825年にデミング・シャルベスが設立したボストン・サンドイッチ・グラス社でした。彼は腕の良い職人をヨーロッパから呼び寄せ、さまざまなガラス製品を作り出しました。さらにガラスプレスなどを改良して大量生産化を図り、ガラス工芸から産業へと発展させていきます。

サンドイッチ・ガラス博物館では、1825年の創業時からシャルベスの工場で作り出された数々のガラス製品が展示されています。1880年代のダイニングルームを再現したハンナレベッカの部屋では、テーブルにグラス製品が美しくセッティングされています。ガラス産業発展の歴史を上映するシアターのほか、ランプが並ぶライティングギャラリーなど、色とりどりのガラス製品を見ることができます。

ハイアニス地区

ケープコッドの玄関口になっているのが、ハイアニスです。風光明媚な港町ですが、商業都市としての側面もあります。ハイアニスは、ボストンのエグゼクティブが憧れる場所です。ここに別荘を持つことが、一種のステータスになっているほど。第35代合衆国大統領ジョン F. ケネディの別荘があることでも有名です。港から歩いてすぐのメインストリートにはジョン F. ケネディ博物館があり、ハイアニス滞在中の公私にわたる写真を展示。オーシャンストリートにはジョンF. ケネディ・メモリアルが立ち、若き日の横顔が刻まれています。

メインストリートには、おしゃれなカフェやレストラン、ブティックなどが並び、いつも観光客で賑わっています。ハーバークルーズで、海からエグゼクティブご自慢の別荘を眺めてみるのもおすすめです。


プロンビンスタウン

ケープコッドの先端にあり、歴史的な港町。新大陸を目指したメイフラワーⅡ世号が、最初に上陸したのがこの地です。18世紀には捕鯨の前線基地としても栄えていました。芸術家たちが集まる場所としても知られ、街中にはギャラリーも多数点在しています。リゾート特有の開放感と芸術的な雰囲気が、この街の最大の魅力です。プロビンスタウントロリーも走っており、主な見どころを網羅しています

高さ77mのピルグリム・メモリアル・モニュメント、全長3マイルのコマーシャルストリート、タウンホールなどが主な見どころ。さらに郊外にはケープコッド国定海浜公園があり、夏になると大勢の人々でビーチが賑わいます。園内の自然は手厚く保護され、11本あるトレイルで散策することもできます。レンジャーがトレイルやビーチを案内するガイドツアーも実施。ビジターセンターにはミニ博物館やシアター、ミュージアムショップなどがあります。

プロビンスタウンは、ホエールウォッチングのメッカになっています。4月中旬~10月下旬のシーズン中は、多数のクルーズ船がツアーを催行。ザトウクジラを中心に、ミンククジラ、セミクジラ、イルカなどを見ることができます。


マーサズヴィニヤード島

ケープコッドの南沖合にあるマーサズヴィニヤード島は、アメリカ人憧れのリゾート地です。映画俳優や歴代の大統領をはじめとする政治家など、有名人の別荘が多くあることでも知られています。特に夏は、多くの観光客で賑わいます。島巡りの起点となるのはエドガータウン、オークブラフ、ヴィニヤードヘブンです。

エドガータウンはマーサズヴィニヤード島で一番古く、捕鯨全盛期の面影を色濃く残しています。洗練された街並みに個性的なレストランやショップが軒を連ね、おしゃれな雰囲気を存分に楽しめます。メインストリートは19世紀の歴史的な建物が保存され、往時の美しい街並みを見ながら散策するのがおすすめです。

オークグラフで有名なのはジンジャーブレッドハウス。カラフルな色合いとかわいらしい建物は、まるでおとぎの国のような雰囲気。ビクトリアンスタイルにユニークな装飾がなされた建物群が、トリニティパークを囲むように建っています。 ヴィニヤードヘブンは捕鯨全盛時代、裕福な人々が住んでいた街。その名残を今も垣間見ることができます。19世紀の歴史的な建物などもあり、しっとりと落ち着いた佇まいを見せています。 パニック映画として話題となった『ジョーズ』は、マーサズヴィニヤード島で撮影されました。島に住む先住民の多くも、エキストラで参加したといわれています。


ナンタケット島

ケープコッドの南、マーサズヴィニヤード島の東沖合に浮かぶ小さな島。シックな大人のリゾートとして人気を集めています。捕鯨で隆盛を極めた19世紀の街並みが残り、オールドヒストリック地区として保存されています。当時の捕鯨船の船長が住んだ薄墨色の家が建ち並び、その間を石畳の道が縫うように走っています。しっとりと落ち着いた雰囲気は、アメリカ人が憧れる高級リゾートそのもの。ハーマン・メルビルの小説『白鯨』にも登場します。

小さな島の中心は、ナンタケットタウンです。捕鯨で栄えた歴史を伝える捕鯨博物館、島の変遷を解説するピーター・フォルジャー博物館などを覗きながらタウン散策を。船着き場となっているストレートワーフにはアートや工芸品のショップも軒を連ね、いつも観光客で賑わっています。 ナンタケット島を代表する工芸品は、捕鯨文化が生んだナンタケット・バスケット。捕鯨船の乗組員が手すきの時に作ったものが発展し、今では高級バッグとして珍重されています。ナンタケット・ライトシップ・バスケット・ミュージアムでは、編み方の仕組みを知ることができます。美しいバスケットの作品も展示されているので、ぜひ立ち寄ってみて。

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